
はじめまして。
株式会社自動車修理費研究所、通称 CARLab の代表を務めております、田中です。
CARLabの理念は、
「修理費を原因とした無駄な争いを無くし、交通事故の早期解決をめざす」ことにあります。
交通事故や自然災害等によって自動車に損害が生じたとき、もっとも大切なのは、損傷した車両が修理によって適切に損害が回復され、当事者が一日でも早く事故前の日常を取り戻すことです。
しかし現実には、事故そのものではなく、その後の修理費をめぐる認識のずれや説明不足が原因となって、解決が長引いてしまう場面が少なくありません。
どのような修理方法が妥当なのか、補修でよいのか、交換が必要なのか、あるいは、見積書に計上された費用は、損傷の回復に必要かつ合理的なものなのか、または、写真や損傷状態と整合しているのか。
こうした本来は技術的・客観的に整理されるべき問題が、十分な根拠のないまま交渉が進んでしまうことで、不要な対立や不信が生まれ、結果として交通事故の解決そのものが遅れてしまうのです。
私は、このような状況に対して長年強い問題意識を持ってきました。
事故車の修理費は、感覚や立場で決めるものではなく、また、単なる値引き交渉の対象でもありません。
本来、修理費は、『事故によって生じた損傷を、事故発生直前の状態に復旧するために必要かつ合理的な費用は何か』という観点から技術的に判断されるべきものです。
私たちCARLabは、この「技術的合理性」に基づき、修理費をめぐる問題を整理し、無駄な争いを減らすために活動しています。
私たちは、事故車修理における『安全性・機能性・耐久性・美観』という復元修理の4原則を重視し、単に見た目だけを直すのではなく、本来回復されるべき車両の性能や価値まで見据えて修理方法を検討します。
そのため、修理費とは「実際に請求された金額」そのものではなく、『損害回復に必要な合理的費用である』という立場から、見積書、写真、損傷状態、修理方法、部品選定、塗装内容などを総合的に確認し根拠をもって合理性を判断します。
現在、事故車修理を取り巻く環境はますます複雑になっています。
車両構造の高度化、材料や部品価格の上昇、塗装材料の変化、修理技術の専門化などにより、従来の経験則や表面的な比較だけでは、修理費の妥当性を適切に判断することが難しい時代になりました。
それにもかかわらず、現場では今なお、指数だけに偏った判断や、写真との整合性を十分に検討しない議論、修理費と修理代、修理費と賠償額の混同などが見られます。
このような状況が続けば、修理工場は説明に苦しみ、弁護士は技術的裏付けを欠いたまま主張せざるを得ず、被害者や契約者は「何が正しいのか分からない」という不安の中に置かれることになります。
そして何より、本来避けられたはずの争いが長引きます。
CARLabが目指しているのは、まさにこの部分の改善です。
私たちは、立場のために結論を作るのではなく、事実と技術から結論を導くことを大切にしています。
損傷の事実を確認し、その回復方法を検討し、その方法に必要な費用を整理する。
この順序を正しく踏むことで、修理費に関する議論は感覚論ではなく、合理的な説明が可能なものへと変わります。
それが結果として、不要な対立を防ぎ、交通事故の早期解決につながると私たちは考えています。
CARLabは、修理工場のためだけの存在ではありません。
弁護士のためだけの存在でもありません。
私たちは、修理費をめぐる問題に直面するすべての方に対し、技術的根拠をもって問題を整理し、解決の方向性を示す専門家でありたいと考えています。
そのために、修理工場向けの見積支援や協定実務支援、弁護士向けの物損サポートや意見書作成、技術資料の整備、各種セミナー・研修、情報発信、書籍化、教育コンテンツの構築などを通じて、CARLabの知見をより広く、より実践的に社会へ還元していく方針です。
今後もCARLabは、
『修理費を原因とした無駄な争いを無くし、交通事故の早期解決をめざす』という理念のもと、事故車修理費に関する技術的合理性を追求し続けます。
私たちは、事故車修理費の問題を、単なる金額の話としてではなく、技術・根拠・合理性に基づいて解決へ導く課題として捉えています。
そして、適切な修理と適切な説明によって、争う必要のない問題を減らし、より良い解決へつなげていくことが、CARLabの使命であると考えています。
今後とも、株式会社自動車修理費研究所 CARLab をよろしくお願い申し上げます。
令和8年吉日
株式会社自動車修理費研究所
CARLab
代表取締役 田中登志明
